导图社区 日本语言学(1)
这是一个关于日本语言学(1)的思维导图,日本语言学的研究内容涵盖了语言结构、运用、社会功能和历史发展,以及其他与语言有关的问题。传统的言语学以研究古代文献和书面语为主,而现代言语学则更加注重当代语言和口语的研究,其研究范围大大拓宽,涵盖了地域文化、文学、政治、经济、宗教、社会情势等广泛领域。
编辑于2024-07-06 00:24:14日本語語言学
日本語の文字と表記
文字と表記の総論
文字の機能·文字体系
文字の機能
表意文字:一字で一語を表す文字
表音文字:音節や単音(音素)という分節的な音を表す文字
音節文字
单音文字
音素文字
字母文字
表意性·表音性
表意性:単音文字であるローマ字も、頭文字を並べてNHK·JRなどという場合の各字の用法は、表意的である。
表音性:音節文字である平仮名も、その発音にかかわらず助詞の場合には「は」「を」「へ」と書くことになっている現代仮名遣いのそれは表意的である。
字形·字体·異体字·書体
異体·異体字:字体は明らかに異なるのに、意味も読み方も相互に入れ換えることができる文字もあるからである。 eg:「島」「鳴」「鳥」 正字:「島」 異体字:「鳴」「鳥」
字体:個々の文字の具体的な字形に対し、それを一つの文字として他の文字から識別するための抽象的な字形を字体という。
字形:個々の具体的な文字の形を字形という
文字の表記法
表記法:文字や符号によって語や文章を書き表すことを表記と言い、その書き表し方の原則や決まりを表記法という。
「音声言語」:(口頭言語·話し言葉とも)音声による言語
「文字言語」:(書記言語·書き言葉とも)文字による言語
文字:
文字とは社会習慣として言語における語·音節·音素などの単位に対応し、それと結びついて視覚的に言語を表示するための記号になっている平面図形のひとまとまりである。
仮名と表記
平仮名
平仮名:平仮名は万葉仮名を草書体にくずして用いているうちに、多くの人々によって平安時代に作られた日本独特の音節文字である 。
万葉仮名:日本語を書き表すのに、漢字の音訓を使用したものであるが、奈良時代末期に次第にくずした字形となり、画数も少ない文字が用いられるようになり、それが平安時代に入って、ますます簡略化された章書体となった。
片仮名
片仮名:日本語を書き表すときに、主として用いられる3 種の文字のうちの一つである。「片」とは、不完全·未熟という意味である。
産生:平安時代初期に、僧侶が仏典の講義を聞く際に、その読み方や注釈などを記入するために字間·行間の狭いところに書けるような、形の小さな、速記に適した字画の少ない文字が必要であった。
使用:主として、外国の地名、人名、外来語、擬声語、一部の動植物名、専門用語などに用いる。
漢字と表記
漢字の字音
唐音:鎌倉時代、禅宗の僧侶や商人、江南地方の近代音(宋·元·明代の音)、宋音·唐宋音
呉音:最も古く、6 世紀前半、南北朝時代の南朝の地盤、仏教関係の用語や日常語
漢音:奈良時代末から平安初期、遣唐僧、隋·唐時代、長安、北方の標凖音
湯桶読みと重箱読み
湯桶読み:上の字を訓で、下の字を音で読む場合をいう。
重箱読み:上の字を音、下の字を訓で読む場合をいう。
漢字の字訓
熟字訓
人名訓
正訓
国訓
ローマ字と表記
ローマ字:日本語をラテン文字によって表記したものをローマ字と呼んでいる。
分類
フランス:芸術、服装、美容方面、菓子、料理などの食事関係の語などが多い
ドイツ:医学、哲学、登山などに集中している.
イタリア:音楽に関する用語が多い
ロア語からの外来語は少ない.
使用
略语(団体名·国際的共通語)
化学記号·計量单位など
メ一カ一の商品名
字形による造語
地名.駅名
表記
ヘポン式
日本式
訓令式
仮名遣い
送り仮名
送り仮名:漢字の字訓を用いて語を書き表す場合、漢字の読み方を示すために漢字の後に添える仮名を送り仮名という。
注意:語の一部を仮名で書く(近ごろ·啓もう)や、漢字以外の部分を仮名で添える(江戸っ子·山の手)などの仮名の部分は送り仮名ではない。
外来語
分類
フランス:芸術、服装、美容方面、菓子、料理などの食事関係の語などが多い
ドイツ:医学、哲学、登山などに集中している.
イタリア:音楽に関する用語が多い
ロア語からの外来語は少ない.
日本語の音韻
音声と音韻
音声と音声学
単音:最小の音声学的単位を用意して、個々の音声の音色や音声体系の説明を容易にしている。ネコ(猫)〔neko〕という単語の音を構成する〔n〕〔e〕〔k〕〔o〕
口腔で障害が形成されるかどうかで、母音と子音に分類される。
中舌母音(中舌面が硬口蓋後部または軟口蓋前後部に近づく)
前舌母音(前舌面が硬口蓋に近づく)
狭母音(舌の位置高、口の開き小)
広母音(舌の位置低、口の開き大)
非円唇母音(唇は丸められない)
円唇母音(唇が丸められる)
有声音、無声音
「母音の無声化」:母音は基本的に有声音である、無声子音にはさまれた狭母音〔i〕〔w〕などは、舌の構えはそのままであるが、声帯の振動を伴わないことがある。例えば、「キシャ(汽車)」〔kifa〕
音声記号:〔 〕の中に表わされたアルファベットは音声を表わす記号、すなわち音声記号である。
「音声学」:「音声」を研究の対象とする分野を「音声学」と呼び
調音音声学
音響音声学
聴覚音声学
音韻と音韻論
条件異音:/m/ 、/n/のように同一環境に立つと意味の対立が生じるような二つの音を最小対立というが、/m/、n/が同一の環境には現われず、しかも意味の対立に関与しない場合には、m/、/n/は同一音素/N/の条件異音であるという
相補分布:「ン」/N/にあたる[m、n、n]は同一環境ではなく、相補的な環境に現われる。このような異音は相補分布と説明される。
音素:音韻論では単語の意味の区別に役立つ最小の単位を音素と呼ぶ。 すなわち、「蚊」/ka/と「田」/ta/はそれぞれ/ - a/という環境、すなわち、母音のaの前という環境において、k/と/Vの違いのみによって意味が区別されていることが分かる
音韻:個々の具体的な音声に対し、それらの中核にあって共通すると解釈できる抽象的な音を音韻と呼んでいる。音韻を対象とする研究は音韻論と呼ばれる。(音色虽不同,单词读音相同)
自由異音:音声的によく似ている音が全く同一の環境で自由に入れ替わり、しかも意味の対立に関与しない場合は自由異音といい、音素対立を形成しない。
アクセント
東京式アクセントの特徴:n拍語のアクセントの型の数はn+1である。
最後の拍が高く終わった場合、助詞が同じ高さてつくことと低くつくことがある。
一度低くなった後、再び高くなる位置関係はない。
1拍目と2拍目は必ず高低の位置関係が異なる。
アクセントの機能
弁別機能(意味を弁別する働き)
統語機能(語と語の切れ目を示す働き )
アクセント:個々の語について、社会的習慣として決まった相対的な高さ、または強さの配置をアクセントという。
「高さアクセント」
「強さアクセント」
アクセントの表記法:アクセントを表示する方法としてさまざまなものが考案されているが、現在次のようなものが一般的に使用されている。
傍線によるもの
記号によるもの
数字によるもの
アクセントの型と式
起伏式
頭高型
尾高型
中高型
平板式
プロミネンス
プロミネンス(强调,重点): 話し言葉で文の中の一部分を、相手が聞き落としたり聞き間違えたりしないようにはっきりと伝えるために強調する方法をプロミネンスといい、強調された部分にはプロミネンスがあるという。
方法
そこだけ声の大きさを変える
そこだけスピードを落とす
その前後にポーズを入れる
そこだけ発声を変える
そこだけ高くする
注意
形容詞や修飾の役割をする文節はそれを受ける名詞より高い。
「…は…です」のような説明文は卓立が後に来る
動作を表す部分の卓立は低い
音節とモーラ(拍)
音節:日本語の音節とは一般には「単音、あるいは音素より一段上位の音声的単位である」
モーラ:日本語には、音節よりも小さい単位として、「モーラ」(拍とも)と呼ばれるものがある。
撥音/N/、促音/Q/、長音/ R/(または/T /)は、単独では音節を構成しないものの、他の/CV/構造の音節と同じ音韻的な長さを持つことができる。その音韻的な長さの単位をモーラといい、拍ともいう。モーラは一つの【間】を表わす単位であり、音の長さの単位ではない。
言語音と音声器官
「言語音」:人が思想内容を伝達するために音声器官を使って出されるオトを一般に「音声」または「言語音」と呼んでいる。
反射音:音声器官を使って出されるオトの中でも、叫び、泣き声、いびき、あくびなどの音は、反射音などと呼ばれる。
音声器官:音声を発するのに必要な器官を総称して音声器官と呼ぶ
イントネーション
イントネーション:イントネーションとは「文末の音の高さの変化」、または「発話文に備わった高さの変動」という定義が見られる。イントネーョンは「話し手の表したい意味」を伝える働きをする韻律的特徴を持っているのである
平坦调(演説など,平坦,記号では「…」と表す)
非上昇調(返答した時のようなパターンとする)
下降調(ちょっと驚きを伴った)
上昇調(質問)
日本語の語彙-意味
語彙
語彙
語彙:語彙とは単語の集まり、あるいは単語の集合体として見たものを指すことであり、ある特定の言語社会で使用されている単語の総体を語彙という。 語彙はある一定の範囲の中で用いられる単語の総体である.(认识)
読みや聞きにおいて(理解が可能な理解語彙と、進んで話し·書きに応用できる表現)
年齢層で区切った範囲で(幼児語の·義務教育終了段階の~·老人語の~)
日本語教育では学習段階を範囲の境目として(初級.~中級~上級)
時代や地域を限定して(現代語の~とか京都方言の~)
書かれた文章を对象して(『我辈が猫である』~)
一個人の言語起対象として。(夏目漱石の~)
ある言語全体を範围として(日本語の~)
性別で捉える(男性語の~·女性語の~)
語彙量
語彙量:ある観点からとらえられた語彙が、見出し語を何語含んでいるか、その数量を問題にする場合にはそれを語彙量という
延べ語数
量的には、一つの単語(見出し語)が何回使われているかを数えた数を、延べ語数といい
異なり語数
それに対して何回使われても同じ語は一つと数えた数を、異なり語数という。
eg:春がきった、春がきった、どこにきった。 延べ語数:9 異なり語数:6
見出し語
痛みを表す「イタイ」と「イテェ」のような、標凖語とちょっとした方言の讹りなど、語形に小異のあるものも、語彙論上は同語と認定されるのが普通である。このように形の異なるもの同士が同語と認定される場合には、それらに一つの代表形を与えて処理の便を計ることが必要になる。その代表形は見出し語と呼ばれる。 語彙论上意味相同,但为了统一指定标凖語,同一语有不同形式,指出代表形式,其代表形式为見出し語.
単語の認定
語形と語義の結びきつは恣意的かものにある。 語形というものは音声形式と表記形式のことである。
日本語に同音語と同形語が多い.
表現語彙と理解語彙
表現語彙:個人の能力から見てその使用できる語彙を考えるとき、何かを表現するために自分で使用できる語彙と、表現されたものを理解できる語彙とでは、その範囲にかなり差があるものである。表現に際して使用できる語彙を表現語彙、または使用語彙という.
理解語彙:表現語彙に対して、理解することだけできる語彙は「理解語彙」という。表現語彙は理解語彙に比べて一般に少ない。
基本語彙と基礎語彙
基本語彙:基本語彙とはある方面で使用されている文章や談話を調査して得られた、その骨組みとなっている語彙の集合である
基礎語彙:基本語彙に対して基礎語彙とは、表現·理解を行なうために欠くことのできない語を、できるだけ数少なく.絞って選んだ語群をいう。
基本語彙と基礎語彙の違いは、前者は対象とした言語作品の分野ごとに大きく語彙内容に差が生まれるのに対して、後者は対象の範囲に関係なくその言語を支える中核語群であるから、語彙内容がほぼ一致している。 基本語彙は時代とともに出入りが激しいが、基礎語彙はあまり変動が起こらず、他の単語に比べて意味の変化も緩やかである。
豊富な部分
1.自然現象の面では、雨や風などを表す氣象に関する語が豊かて、特色である。 2.自然を表す語彙のうち、地形、水势を表すものが多い。 3.植物や動物の語彙も豊富である。 4.人間に関する語彙の中で感情を表す語が豊かである。
貧弱な部分
1.固有日本語には天体の名が豊富ではなく、特に星座名に乏い。 2.鉱物名も乏しい。 3.牧畜関係の名が少ない。
語義と語構成
語義
語義:一つの語が他の語とともに使われること、その共用されることを共起という。
類義語·対義語
類義語:語形が異なれば、一般に語義も異なるものであるが、語形は異なっても、語義は類似していることがある。語義の類似度を強調する場合には、同義語ともいう。
対象的意味の類型
ほとんど重なり合う関係 eg腐る/腐敗する
一方が他方を包摄する関係 eg時間/時刻
両方の語がそれぞれの一部分において重なり合う関係 egつめたい/寒い
となり関係にあり、重ならないもの eg机/テ一ブル
感情的意味の類型
めくら/目の不自由な人、死ぬ/なくなる/くたばる、いる/おっしゃる/ほざく
対義語:「高い」「低い」のように、語義が反対であったり、「男」と「女」のように対照的だったりする語同士を対義語という。
同音異義語:発音の同じ語を同音語といい、同音語における語義の異なりに注意する場合には、同音異義語という。eg;「はな/花」「はな/鼻」
類義語と同義語:意味が同じてあるか、よく似ている单語を類義語という。eg.机/テーブル、めす/あした、本/書物(しょもつ)、失う/なくす。 同義語は意味が"同じて"あっても、そこから受ける感じ"にはすごし違いがあることが多い。
eg.「道路」,「書物」,「疲労する」は「道」「本」「疲れる」1に比べて、かたい感じかし、話し言葉には、あまり使われない。 映画「活動写真」、「バス」と「乗り合い自動車」などは一方がやや古い感じがする。「あなた」と「貴樣」、「死ぬ」と「なくなる」のように尊敬や軽蔑の感じ(感情的意味)があって.区别されるものもある。
反対語
反対語の性質
反対の意味を表す单語を「反对語」という。反対語は性質や方向や家族関係を表す单語に多い。 暑い/寒い
類義語と同じように、多義語では、その意味に応じていくつもの反対を持っていることがある。 高い/低い(空間について)安い(值段について)
反対語は二つの单語が対立しているものであるが、次のように、三つ以上の单語が互いに対立している場合もある。 春/夏/秋/冬
反対類の類型
絶対の反対語
男/女 生/死
相対的反対語
太い/細い 有力/無力
逆方向を表す反対語
買る/壳る 貸す/借りる
反対語の注意点
原則として、反対語は品詞、語種、文体上で一致しなればならない。
お父さん/母 上がる/下降する 反対語が不足の場合、例外として扱われることもある. 特别/普通 貧しい/豊かだ
同一単詞の否定形は反対語にならない。
よい/よくない 丈夫だ/丈夫ではない
類義語のバイと違って、多くの語は反对語を持たない
傘、汗
一語で多数の反対語を持つことがある。
朝/昼·夕·晚·夜
語構成
語構成:単語の内部がそのよいに意味の上でさらに何ら办の要素に分析できる办どう办という内部構造は、語構成と呼ばれる。(単語の构成,能否折分)新しい単語のつくり方は造語法と呼ばれる.
造語法
和語の造語法
語(単語)
単純語(語基1個)例、山、道、書く、見る
合成語
派生語(接辞+語基)(语基+接辞) 例:お供、真っ黒、子供っぽい、春めく
複合語(語基+語基) 例:山道、昇り降り、赤黒い
豊語の例:人々、山々、時々、いろいろ
転成の例:読む→よみ、嘆く→嘆き
省略の例:盛りそば→盛り、糸のこぎり→糸のこ
単語は单純語と合成語に分ける。意味を有する言語単位に分解が不可能なものを単純語だ、eg山、道、意味を有する言語単位に分解が可能なものを合成語と呼ぶ。合成語はさらに派生語と複合語に分けることができる。派生語とは単純語に補助的·形式的意味しか担わない要素(接辞)を伴って生み出すものである。eg、お供、真っ黒。複合語とは語基に語基を付すものである。eg、山道、昇り降り。
和語の合成に伴って次のような音声現象が起こる。
アクセント形式の変動 水+煙→水煙 ミズ+ケムリーミズケムリ
連濁 青+空→青空 アオ+ソラ→アオゾラ
連声 安穏(あんのう)、雪隐(せっちん)
母音交替(転韻ともいう) 雨+雲→雨雲 アメ+クモ→アマグモ
音添加(音揮入ともいう) 春+雨→春雨 ハル+アメ→ハルサメ
音節脱落 川+原→碛·カワ+ハラ→カワラ
音韻縮約(約音·約言ともいう)略音 手+洗い→盥+テ+アライータライ
音便 踏み+張る→踏ん張る フミ+ハル→フンバル
音節の逆さ 山(さん)+茶(さ)+花(か)==山茶花(さざんか)
漢語の語構成
2文字の熟語
主述の関係 長年、地震、日沒
修飾の関係 南極、造花、近所、最古、徐行
並列の関係
反義の関係 天地、大小、壳贾
類義の関係 道路、巨大、選択
同義の関係 年々、堂々、然々(豊語)
補足の関係
ヲの関係 読書、失望、求人
ニの関係 登山、就職、帰国
ガの関係 絶命、立春、落雷
認定の関係
AまたはBの一方に対して、どのような状態であるか判断を他方(B またはA)で下す関係の熟語である。
Bに認定判断があり、副詞的意味を添える。 整然、急性、質的、突如
A に打ち消しの意があり、Bを否定する A>B否定 不正、未知、非凡、無限
Bの判定をAで下す肯定判断 A>B肯定 有害、可憐、当然
3文字以上の熟語の省略
定休(定期休業) 特急(特別急行) 学割(学生割引)
3字熟語の構成
漢字が1字下について意味を添える。(2+1) 人類爱、専門家、報道陣、必需品
「性、的、化」などの接尾語を下につけて副詞的意味を添える。 協調性、社交性
漢字が1 字上について意味を添える。(1+2) 大自然、再確認、美意識、急斜面
「不、無、非、未」など否定の判断を下す漢字が上についたもの。 不合理、不作法、無意認、無責任、非公式、非人情、未完成、未成年
3字の漢字がそれぞれ対等に重ねられたもの(1+1+1) 大中小、上中下、松竹梅、天地人
4字熟語の構成
ほとんどが2字の熟語を二つ重ねて作られたもの。 常用漢字、気象情報、安全保障、意思表示、信任投票
数字が使われているもの
一朝一夕(いっちょういっせき),一石二鸟(いっせきにちょう),一衣带水(いたいたいすい),二束三文(にそくさんもん) ,三寒四温(さんかんしおん), 五里霧中(ごりむちゅう)、七転八倒(しちてんばっとう)
反義の關係
上の2字と下の2字が反対の意味で一対になっているもの 针小棒大(しんしょうぼうだい)東奔西走(とうほんせいそう) 異口同声(いくどうおん)弱肉强食(じゃくにくきょうしょく)温故知新(おんこちしん)
二重の反義の関係
上の2字も下の2字もそれぞれ反対語になっていて、しかも上と下が一対になっているもの。 栄枯盛衰(えいこせいすい) 、利害得失(りがいとくしつ) 老若男女(ろうにゃくなんにょ)、喜怒哀集(きどあいらく) 離合集散(りごうしゅうさん)、理非曲直(りひきょくちょく)
類義の関係
上の2字と下の2字が似た意味で一対になっているもの。 自由自在,絶対に絶命(ぜったいぜつめい)、適材適所(てきざいてきしょ)
主述の関係
上の2字と下の2字が主語と述話の関係になっているもの 吴越同舟(ごえつどうしゅう)意味深長(いみしんちょう)危機一髮(ききいっっばつ) 大器晚成(たいきばんせい)
連続の関係
上の2字と下の2字が連続関係にあり、慣用語ふうになっていもの 取拾選択(しゅしゃせんたく) 優柔不断(ゆうじゅうふだん)
意味分野.語種.位相
意味分野
語彙も音韻や文法などと同様に、その要素である各語が互いに有機的な関係をそなえた組織体として体系的なものであると考えられる。
気象語彙 、身体語彙、 親族語彙 、服飾語彙 、植物語彙 、感覚語彙 、動作語彙 、食生活語彙 、色彩語彙 、数詞語彙など
語種
語種:単語によって異なる、そのようなでどころ·出自は、人種などの用語に準して「語種」と呼ばれる。
語種による分類:
日本語の単語
单一成分
固有成分
和語
外来成分
中国語成分
漢語
非中国語成分
外来語
復合成分
混種語
根据語種不同各語感也不相同
語種と語感
ご飯/めし/ライス
宿屋/旅馆/ホテ儿
大体和語には、日常的で時には俗っぽト感じが付きまとうのに対して.漢語には優雅で、洗練された感じがあり、外来語には近代的で、洋風のものを示す新しい、しゃれた感じがする。
和語
和語:日本語本来の語で「大和言葉」と言われる。漢語,外来語の渡来する以前からすでに日本に存在した語。またはそれから転北·派生した語を総称して、「和語」または「やまとことば」と言う.
和語の表記
主として漢字で書かれるもの。eg:山、海、考える。
漢字でも仮名でも書かれるもの。eg:さくら(桜)、よむ(読む)
主として仮名で書かれるもの。eg:これ、あなた、どなる
動词·形容語やこれらをもととしてできた単語を漢字で書く場合上は送り仮名をつける。 eg:読む:読み方、読み終わる、読みにくい。 遠い:遠く、遠かった。 楽しい:楽しく、楽しさ。
意味変化のバターン 語の意味は、長い期間にわたって使われているうちに次第に動いていくことが多い
意味の移行
意味の移行は、新しい意味が"原義に付加して、初めての意味が廃れている現象である。 eg:女房:女官の部屋、女官、妻
意味の拡大
原義がそのまま引き続き用いられていれば、その語は複数の意味を持つことがなる,これを意味の拡大という eg:瀕户物:瀕户で作られた焼き物→焼き物の一般
拡大の傾向
個別的な物事から一般的物事を表すようになるもの。
部分的な物事から全体的な物事を表すようになるもの。
似ている物事を表すようになるもの。
関係のある物事を表すようになるもの。
具体的意味から抽象的意味を表すようになる。
空間的表現が時間的表現を表すようになる。
意味の縮小
語は使用範囲が狭まることもある。これを意味の縮小という。 eg:着物:着るもの一般を指す→和服を意味する.
補充
直喻
隐喻(メタファー)
メタファアー:二つの事物·概念の何らかの類似性に基づいて、一方の事物·概念を表す形式を用いて、他方の事物·概念.を表すという比喻下である. eg.上がる:水位が上がる →株価が上がるという感じである.
メタファアーは似たようなものを意味拡張するバターンである.
たとえの表現だということをはっきり示さずにたとえ方法。 「まるで~のような」「~みたいな」という比喻だとわかる表現をせず「~は…だ」という形で言莱を置き換えて表現します。
彼女は私の太陽だ===恋は盲目である。
换喻(メトニミー)
メトニミー:ニつの事物の外界における隣接性、あるいは二つの事物·概念上の関連性に基づいて、一方の事物·概念を表す形式を用いて、他方を表すという比喻である。
さらに隣接性について(空間的隣接関係と時間的隣接関係に分けている。
空間的隣接関係
部分と全体の関係 eg:鼻をたらしている==「鼻水」を指している
全体と部分の関係にあるものを表している eg:「研究室をノックする」 ==研究室のドア
時間的隣接関係
「頭を抱える」,字義通りの動作と<因り果てる>という精神状態か同時にじる場合があることに基づき惯用的には(動作をとなわない場合でも)このような精神状態を表すことができるとされている。
物事の特徴を捉え、それと開連性のある言葉で換える表現技法です。"特徴を言い換える"と覚えておくと良いでしょう。
平文:淚流を流して泣く 换喻:袖が濡れる。
提喻(シネクトキー)
シネクトキ一:より一般的な意味を持つ形式を用いて、より特殊な意味を表す、あるいは逆により特殊な意味を持つ形式を用いて、より一般的な意味を表す比喩である。一般的な言菜に特殊な意味を付け加える意味 拡張である。
eg.家族の意味のイエ(家):元々は一つ屋根の下で暮らす血族一般を指す言莱.大家族から核家族、单身世带など様々なイエを指すよう意味が拡張である。
包含関係にある2つのものを使った表現技法です.
eg、「 親子丼」や「お花見」ほとんどの場合「桜」という特定の花を示す.鶏肉や卵は実際には「親子」ではない。
相位
相位:言葉は話し手·書き手といった言語主体の属する社会集団の違いや言葉を使用子場面の違いによって異なった形を取ることがある。すなわち、言葉の使用者の属す子地域·性别·年龄·職業·身分などの違いによって、それぞれ異なった言葉が用いられたり、会話と文章·話し言葉と書き言葉·相手との上下関係などの場面の違いによっても、同じ事物を指す場合、用いられる言葉が異なってくる。このよふな現象を言葉の相位という。
場面による語彙の相違
対聞き手意識の違いによる語彙の使い分け.
聞き手に接する意識の差や発話の場合の違いによる語彙の使いわけ。
(言葉の表現様式)文体による語彙の使い分け
語種に見られ違い ー般的について、日常語には和語が多く、文章語には漢語が多い。 eg:日常語(和語)/文章語(漢語) 日常語と文章語の対立には逆に日常語は漢語であるというまた、両方とも和語であるあるいは漢語である。 eg:日常語(漢語)/文章語(和語)
接続詞や感動詞·間投詞·終助語·陳述副詞の類に見られる違い 接続詞:書き言葉と話し言葉に比べて論理性の強い表現で、論理関係を決めるように特定の接続詞が集中的に用いれる傾向が強い。
雅語と俗語
雅語は詩文に用いられる上品で優美な言葉である。 eg.夕方(日常)﹣たそがれ
俗語は砕けた会語の中で、仲間うちの会話の中だけで用いられる品位の低い言葉である。eg:でっかい(優美)﹣大きい
使用者の性別による語彙の使いわけ(男性語女性語)
人称代名詞に見られる違い
男性語と女性語の区別として最も注目されてきたのは人称代名詞である.一人称代名詞で「ぼく」と「おれ」は男の使う語で、女性が使うと異樣な感じがする。
語種の面から見た違い
男性は漢語を多く使い、女性は語感のやれらない和語を使う傾向がある。
婉曲語から見られる違い
女性語は一般に婉曲的で、次の語は男性よりも女性が使うことがはるかに多い.外来語に「お」をつけた言い方(「おビール」)も基本的に女性語である。女性は丁寧なほうを多用し、男性はぞんざいなほうを使うこともある。
終助詞に見られる違い
男性専用の終助詞 男性はぞんざいな言い方·禁上·命令の形をとる
い:断定助動詞「だ」助詞「か」「な(禁止)」「や」「わ」の後にき、語気を強める
ぜ:話し手の確信する態度、話し手の聞き手に注意を促す態度を表す。
ぞ:行動をとろうと決意する場合自分に言い聞かす語.
や:相手に働きかける場合または軽い断定を表す場合に使う。
な:禁止を表す
女性専用の終助詞 女性はやわらかい表現をとり、断定をさける傾向がある。
かしら:事態を不審疑問に思う気持ち、気がかりたという気持ちをこめた疑問を表す。
こと:感動を表したり、相手へのやわらかい働きかけを表したりする
の:質問や詰問を表したり断定をやわらげたりする。
わ:自分の判断や意志を相手にやわらかく示したり自分の感動や驚きを表す
て:語気をやわらげる.
感動詞
感動詞の使い分けも男女差の著しいものの一つである eg:呼びかけ:なあ•おい•やい==あれ
女性語は言い切りや明確な判断、命令去避けるといった特徴が見られる。但し女性語は議会の発言、政府見解の発表など、改まった場合に使わないにことである。
女房言葉の存在:「御所言葉」
語彙面においてももっとも著しい女性語として現れたのは「女房言葉」である,宮廷貴族語で、室町時代の初期から宮中の女官たちの間で"用いられた言葉である。食物や生理などに関する言葉をあからさまに言うのを避けるための独特の間接表現である。eg:水→おひや 女房言葉が後の女性用語に大きな影響を及ぼした言葉とは言うまでもない。
使用者職業·集団による語彙の使い分け
職業語と專門語
職業語は仕事場や同業者の間に使われる語を指し、業界用語ともいう。
専門語:専門的概念を表す語で、政治経済法律科学技術文芸などの分野で特别の意味に用いられ子言葉である。
集团語
集团語とはその社会持有の言葉、所属する社会集团に使われている特殊語である。学生用語や軍隊用語は集团語の類で、特有な隐語の一種類と見てよかろう。
学生用語 学生の開でだけ使われる言葉である。若い学生が使う单語ので、外来語や省略形の多用が特徴である.
隐語 特定社会·特殊な仲間の間でだけ通用する言葉で、所属以外のものには理解されない暗号·符牒の性格が強かった特殊語である。
音節や漢字の転倒によるもの
音節の省略によるもの
外形の類似
色•音の類似
動作からの連想
忌(いむ)み言葉 忌み言葉は集团語に入らないが、集团の意識や意志によってその使用を避ける特定の語である。
使用者の年齢による語彙の使い分け
幼児語 小さいな子供が使ったり、また大人办"小さな子供に向って使ったりする单語である
擬音語·掛け声によるものが多い
反復形が多い
幼児の発音しやすい音の組み合わせが多い
接頭語「お」をつけた語が多い
老人語 一般に古い語形が生き残った時代おくれの単語であると言われている.
使用者の属する地域による語彙の使い分け
共通語 全国どこでも通じる言葉を共通語という.共通語も本来的には特定方言を基磐としつつ、徐徐に共通度を高めたものである.
方言 地方に相对的に存在し合っている言語で全国の一部でとか使われない言葉である.
標準語 共通語と類似の概念を持つものに標準語があるが、それは共通語を発音、文法、語彙などの面から規範化するものである.
共通語がめくまで自然な現実として存在しているのに対して、標準語はむしろ人為的理想に近づけようとする概念で、意図的,規範的な性格を持っている。
古語
古語は昔使われていて、現代語では使われなくなった单語下である eg.「ふみ(文)」「かわず(蛙)」
新語と流行語
流行語:一定期間内に特別に広く使われしよう頻度が特に高い語を流行語という.
新語は新しく生まれた語ではあるが.流行語は新しい語とは限らない.
定着の程度が違う。新語のかなりの部分は普通の单語として定着し長期間使われるが、流行語は一体一時の流行の後にすたれる。
流行語は使用期間は短いが使用範囲が広く、ある特定時間の当該社会の共通話題だと言えるが、新語はこの特徴を持たない。
新語はひとつの単語であるが、流行語は多く合成語で、連語ないし文もある。
新語:社会の変化に從い過去になかった語が絶えず生まれるが、それを新語という。
新語が発生する理由
社会的理由: その社会にそれまでなかった新事物·新概念を表すために生まれた場合(一番大きな理由)
心理的理由: すでにある語に対する言い換えや意味転用の理由のことである.新語形を使用すること自休に喜びや安心を感じたり、言い換えによって望ましい事態が生じることを期待して考案する。
言語的理由: これは常用漢字の制限によって文字と発音上での問题として取る。
漢字制限による
同音のため
発音が困難のため
語形が長たらしいために略す。(三音節·四音節が多い)
外来語の形容詞が借用される。(日本語は形容詞が不足)
補充
言語学 言語学は、人文科学の一分野である。人が使用する言語(自然言語や人工言語)の意味や構文など科学的手法を用いて研究する.現代の言語学においては、あらゆる言語に優劣が存在しないことが前提となって。そのため.すべての言語は同等に扱われる.
音声学
音韻論
形態論==語構造の研究 形態論では単語がどのような構造で作られているのかを考えます。
eg:「作られているのかを考えます」を、单語ごとに切ってみてください。「作られ/て/いる/の/か/を/考え/ます」。ここで「作られ」を見てみると、「作る」という動詞が未然形に活用したものだ。これを語幹と活用形に分割すると「作られ」となります。このような最小単位のことを「形態素」といいます。
統語論==文構造の研究 単語が集まって文章になる仕組みについては「統語論」で扱います。
世界中にはさまざまな言語がありますが、実は文法の規則というのそこまで多樣ではない。「私はお昼ご飯を食べます」という日本語は「主語·目的語·動詞」の順に並んでいる。英語の頭文字を取って「SOV」ともいい。英語でSVOの並び順になって、アラピア語などでは動詞が最初に来る「VSO」という文法構造になる。 世界中の言语の90%以上は、SOV、Svo、VSOの3つに分類することができる。統語論による文法の研究が進んできたからなのです.
意味論 1つの言葉にはとのような意味があるのか、その言語の話者に共有されている概念は何なのかということを考えるのが「意味論」です。
eg.「猫」という単語を見て、まずイエネコ(家猫)を思い浮かべるのではないでしょうか。人によっては大型のネコ科動物のことを考えるかもしれません。
語用論 言語が実際に連用されると考えるのが「語用論」です。
eg.「今日はずいぶん早く来たんだね。」 褒められている?嫌がられている?
言語学の応用分野
应用言語学
対照言語学
言語人類学
心理言語学
神経言語学
生物言語学
計算言語学
方言語学
ソシュール
近代言語学の父とも呼ばれている人物です,彼の著書である「一般言語学講義」を読むと分かるように、彼の思想の要点は「恣意的な関係性」である。 ソシュールは、「能記」(シニフィアン)と「所記」(シニフィエ)を用いて.言語記号の音声·形態とその意味との間には必然的な関係性はないという言語記号の恣意性を説いた。ソシュールは、通時的な(書き言葉の)研究から共時的な(話し言莱の)研究へと対象を広げた。(20世紀以降の言語学を指して、近代言語学と呼ばれることもある)。
サビア
アメリカの構造言語学を主導し.「サビアニウォーフの仮説」と呼ばれるようになった学説を提倡したことで知られる.
チョムスキー
チョムスキーの生成文法は「从出生之后,大脑里就会有(言語獲得装置),即使没有人为干预,也应学会文法和说话,认为是人生来就有的能力」、以上で延べたような近代言語学からさらに一変するような変革をもたらし、現代言語学と言われることもある。 言語が違っても、その仕組みは基本的に変わらないとして、普遍文法を主張する。
ランガージュ(ラングとバローリ) 言語学者、ソシュールによって言語を定義づけるために生み出された言葉である。
具体的な話し手や場面に依存しないすべての母語話者に共通した抽象的な言話,または系统的言語規則をラングを呼ぶ。eg.英語、日本語.中国语などがある. ある個人によってある特定の場面で使用された具体的な言語をパロールを呼ぶ.eg.同じラングの中でも、標準語と方言との区別があり、また、同じ人が話す同じ言葉でも時と場合、心情などこによって異なってくる。 抽象的かつ系统的になっているラングと比べ、パロールは具体的な言語現象で、無限な存在形式がある。 ラングとパロールは言語学者ソシュールが唱えた概念、これによって.言語を二つの側面に分けた。
「ラング」「バロール」という二分的かつ概括的な概念,定義を見出すこととなった。「ラング」とは、「辞書」として、その民族ほとんどがその意味を理解と普遍的に運用できる言葉の体系である。
この相互性や相反性を「ランガージュ==ラング+パロール」とソシュールは定義した。そして、この言葉の定義は拡張し、言語学以外にまで適用されるようになっていった
通時的研究と共時的研究
通時的研究(書き言葉)
言語研究に当ったの基本的な観点の一つで、共時的研究と対立し、ともにソシュールによって言語学に導入された用語である. 時間の流れに沿って変化していく言語の諸相を研究する方法で、これを扱う言語学は通時言語学とも呼ぶ。 定義:ソシュール
共時的研究(話し言菜)
ある言語を一時期における状態を記述し研究する。共時言語学。
日本語の文法
序説
文法と文法論
文法 言語の構成要素が、どういう形で、どう組み合わされ、どう関係付けられているかを観察すると、すべてルールによっている。そのルールがグラマーである。文構成に関わる法則性の体系を特に「文法」という.一定の形(能記)と意味(所記)とを持つ言語.
記述の目的
学校文法、表現文法、記述文法、解释文法に分ける.
対象の違い
口語文法、文語文法などにわけ、言語間の文法比較を行なうものを対照文法という。
山田文法 山田の文法理論は、「哲学的」「論理的」であるといってよい。
副詞にある.いわゆる副詞·接続詞•感動詞にあわたるものを、すべて「副詞」とする。「副詞」は、依存的な概念を表す語である。
いわゆる助動詞を一品詞として立てなかったことである.動詞の語尾が屈折·分出したものということで、「複語尾」と呼んぶ。
助詞にある.体言·用言·副詞を「概念語」といい、助詞を「関係後」呼んだ。助詞を分類して、「格助詞」「副助詞」「係助詞」「終助詞」「間投助詞」「接続助詞」の六類とした。
橋本文法(学校文法の代表)
橋本文法の特色は、言語の形式面を重視したところにある.「文」、「文節語」の三つを言語単位として認定するが、この中でも、特に文節と言う单位を考えものは卓見である。これは橋本文法の独創性です。
簡潔かつ稳健な文法論で初步の人々にも入りやすいので、学校教育の場に多く取り入れられてしる。
時枝文法
時枝文法の特色は、「言語過程説」によって支えられている。
「文章」という言語単位を立てて、これを文法論の対象にしたことである。
「入れ子型構造」の創案である。時枝は「詞」と「辞」を结合させた「句」を、言語单位として立てるが、その結合のしかたは、「辞」が「詞」を包み込む形になる。
文法研究の单位 言語には、分析して得られる单位がある、これを言語单位という.上位から文章 ,段落·文·句·文節·語·形態素·音節·モーラ·音素·単音といった言語单位が指摘される。文法が对象とする单位は、文章·文·文節(句·文素)·語の五つである.
文章 「文章」は、前後に文脈を必要とせず.それだけで独立·完结した言語表現のことで.文の集合として一つのまとまった思想や感情を表した言葉の单位の最も大きいものである。
文の種類: 文の構造上の分類(主述関係の含まれ方による)
単文: 一つの文の中で、主語·述語の関係が一回だけ成立しているもの.
重文: 主述関係が二组み以上あって、それらが对等に並立している文。
複文: 主語·述語の関係が二組以上あるもの(一方の主述関係がより大きな文の主部·述部·修飾部·接続部などの一部に取り込まれている)
文の性質上の分類(書き手の表す意味·表現意図などによる)
平叙文 断定•推量·意志·受身など、いずれも肯定·否定を含めて、普通の形式で述べた文。
疑問文 疑問または反語を表す。
命令文 命令·禁上·希望を表す。
感動文 咏嘆·呼びかけ·応答を表す文。
文節 文節という用語は橋本進言によって使われた。文における直接的な構成成分となる.文節と言う用語ほど一般的でない。文には実際の言語としてどうしてもそれ以上区切って言うことができないものがある。
文法論 ある言語を用語とする人々は、幼児期から自覚せずにいつのまにか文法を身につける。この文法はーつだであり、かつ個人の力を超越した社会的存在である。普通これを実存文法あるいは客観文法という。文法論とは文法に関する理論である。研究者によって枠組みの考え方が異なりうる。すなれち、実存の体系は一つであっても、これを記述する学説の体系は一つとは限らない.
形態論、構文論、文章論(談話文法)などに分けられている
品詞分類 語を文法的観点から分類したものを品詞という.学校文法の品词分類を見てみよう。
自立語
活用する-用言 自立語で、活用があり、動詞·形容詞·形容動詞からなる
ウ段音で終止--動詞 形容詞·形容動詞とともに用言として、事態の叙述にあずかる。用言の中では、動詞は事物的、心的事象の作用·変化について叙述するのを主要な役目とする.
動言詞の分類
活用の型から見た分類。 五段活用、上一段活用,下一段活用,力行変格活用(力变)、サ行変格活用(サ変)
動詞の働きによって、自動詞と他動詞とに分られる.
動詞のアスヘクトによる分類(金田﹣春彦)
意志·無意志による分類(金田﹣京助)
意志動词(誘いかける形と命令する形を本来の意味で用いることのできる動詞)
無意志動詞(誘いかける形と命令する形を本来の意味で用いることのできない動詞)
独立性のあるかないかによる分類。
本動詞(語彙的意味を持つ上に単独で使用しうるもの).
補助動詞(いつも他の動詞の後につけて用いられ、これにある一定の文法的な意味を付け加える働きをするもの)
動词の注意点
同形の自•他動詞
一字の漢字音動詞 (一字の漢字音動詞は活用によって二種類に分かれている)
サ変:(ときには五段)活用. 「愛·解·害·議·謝·祝…」である
撥音が多いが、上一段(時にはサ変)活用である。 (案·演·感吟·献·信·談·難•免•論·先人…)
敬語動詞
「いらっしゃる、あっしゃる、くださる、なさる」4語の敬語動詞
受身動詞 それは動詞そのものに受身の意味が含まれていふものである。
eg:教える﹣教わる 焼く-焼ける
自動词と格助詞「を」
「を」をとるものが他動詞、他が自動詞ということになる.主に動作·作用の出発点との経由などを表す移動動詞である。eg.出る·出発する·通る·渡る·横切る·飛ぶ·登子る·散步する…
イ段音で終止--形容詞 自立語で、述語になることができ(機能).活用があって、言い切りになる時は「い」の形になり(形態)、物事の性質·状態、人の感覚·感情などを表す語(意味)である.
形容詞の分類
客勧性形容詞 これは客観的な性質·状態を表すもので、大部分の形容詞がそれに属する。
主視性形容詞 人間の主観的な感情·感觉を表すものである.
形容詞の注意点
類別に跨るもの
客観性と主観性の両方の側面をもった形容詞もかなりある。即ち、語の中に両方の性格のある語である。
接尾辞「~がる」が付く語(表其他人、第三人称)
形容詞の語幹に付いて動詞を作る接尾辞「~がる」は、主観性形容詞にはほとんと例外なしに付くとができる(「污がる」.重宝がるのように,一部の客観性形容詞にも付く) 現在形の言い切りで自分のことに使われることはない、なお、動詞の連用形に助動詞「~たい」のついた「買いたい、行きたい」なども、主観性形容詞と似た性質を直持っている。
制約の解除
過去形になる時
太郎さんがいなかったので.京子さんは悲しかった。
連体·連用修饰語として使われるとき
eg.太郎之人がいないので、悲しい京子さん。 京子さんは悲しくてもがまんしました。 京子さんは悲しいのに,笑っている。
質問·推量·判断·説明などの表現が後に続く場合
「いやですか」「痛い?」(質問) あの人は嬉しいのだ.(解说) 京子さんは懐しそうです.(推量) 京子さんは懐しいらしい.(推定)
形容词が形容词に続く場合(3種類)
おもしろく楽しいお話。 冷たくて、おいしいビール 古い寂しい町
品詞が形容词で、連体形だけが二つの形を持つもの
大きい/大きな
以上の外,形の上で特に注意を要する形容詞.
多い(連体形がない)な心(否定形成がない.多く、近く(連用形が名詞になる)
ダで終止--形容動詞 自立語で活用があり、事物的性質·状態·感情を表し、言い切りの形が「~だ」で終わる動詞·形容詞とともに用言に属する
形容動詞の機能と意味 形容動詞は形容詞と同じようにそれ自身だけで.述語·連用修飾語·連体修飾語になることが文構造上の主要な働きである。程度副詞やそのほかの建連用的成分を受けられる.
バラの花がきれいだ(终上形) 実にさわやかな朝だ(連体形) やぎは勇敢にたたかった(連用形)
形容動詞の注意点
|語だけで、形容詞と形容動詞同形の両方の形を持つもの.
柔らかい/だ 細かい/だ
連体形の時、「いろいろな/の人」のように両方の形があるもの.
特別 いろいろ 容易 别 わずか
活用しない--主語になる 活用:未然·連用終止·連休·仮定(言語では已然)·命令形
体言--名詞 語を文法上の性質によって分類した場合の、「用言」に対する単語の一種を、「体言」という。事物の実体、本体を表す名詞、数詞、代名词を体言に内属させている
形式名詞 実際名詞に対立する呼び名である。「こと」「もの」「の」「わけ」「はず」「ところ」など,助動詞のように用いられる用法がある。
数词: 数量や顺序や等级などを表す語。中には基数詞、序数詞と助数詞がある。
代名詞: 人や物事を指し示す際に、その名前の変わりに用いられる名詞で、話し手、指される対象と、聞き手との関係でその呼称が決まる言葉下である。代名詞は人称代名詞と指示代名詞に分かれる。
意味上の分類:普通の名詞と固有名詞に分かれる。
修飾になる
用言に続く--副詞 自立語で活用がなく、主に他の語句を修飾する語のことである。
副詞の種類
情感副詞
動詞に係ってその動作の情態を意味的に限定する.
のんびり休む ゆっくり歩く
情態副詞の中には、当然、擬態調(様子や感じを表す語)、擬音語(物の音や声を表す语)数多く含まれている。
ゴロコロと カンカン
程度副詞
用言や副詞に係って、その動作や状態の程度去示す.
かなり歩く、少し寒い
陳述副詞
述語を打消し、推量、反定、疑問、比况など特别の表現に導いて、これと呼応する副詞である.
私もきっと出席する(肯定) もし雨が降るなら…(仮定) 秋山は決してうそを言わない(否定)春野はたぶん赞成しないだろう(推量) 今頃どうしてこんなに暖かいてしょう(疑問)よもやそんなことはありますまい(否定推量) 「こう、そう、ああ、どう」など"指示詞に基づく副詞を特に指示副詞.「どんなに、どう」など疑問詞に基づく副詞を疑問副詞と呼ぶこともある
副詞の語構成
単純語である副詞
固有的な副詞 こう.そう、ああ、どう、すこし、とても、ただ、まず、ゆっくり、また、なお
転生語である副詞 あまり、つまり、よく、よい
合成語である副詞
副詞と副詞と结合する. eg.まだまだ,またまた、もうもう
副詞が助詞「と•に」などと結 合する eg.はっきりと、ころころと、つくづくと
他の詞からなるもの eg.実に,次第に,はじめて、ときどき.幾らか、しきりに
副詞の転用
連用修飾語以外の成分になる
述語になる eg:そんなことを言うのはあまりだよ。 あなたの意見はどうですか。
連体修飾になる eg:少し右を見てください. ずっと昔の話し.
体言に続--連体詞 単独で連体修節語となり、その他の用法をいっさい持たない語.連体詞は被修飾語の直前に立つことになる.
連体詞の認定
本来活用語であるべきものが連体形のみに用法が固定されてその活用機能を失ってしまったものや(eg.ろんな、大きな)、語幹(eg.同じ)などを連体詞と認めるか否かは学说によって分かれる
「各、某、当、本、翌、明」のような。eg.各選手、其記者、当事務所、本講实、翌三日.明四日.
一般には次の諸語を連体詞として扱っている。 eg:いわゆる、あらゆる、ある、こんな、そんな、あんな、どんな、かの
独立語
接続する--接続詞 自立語で、活用がなく、修飾の機能も持たない。さらには、主語にも述語にもなれない「接続助詞」と「接続詞」との相違を、前者は語と語を結び、後者は主に文と文をつなくということである,形の上から言えば.前者は他の語に属しており、後者は独立している.
接続詞の分類
用法によ分類
一文の中で.前後の文節、連文節、句をつなぐもの
会場は広く(かつ)明るい.(文節) あそこは物価が安くて、(その上)、人気がいい.(連文節) 午前には春山がたずねてきて、(それから)、午後には秋野が来た。(句)
文同士を結びつけるもの。
雲が低くなった。(しかし)雨がすぐは降るまい。 私はがまんができなくなった。(そこで)退席しようと考えた.
意味による分類
並列. そして、および、かつ、ならびに、それから…
累加 また、それに、そのうえ、しかも…
選択 あるいは、または、もしくは、それとも…
順接 したがって、すると、それで、だから、ゆえに…
逆接 が、けれども、しかし、でも、ところが…
説明 すなわち、つまり、例えば、要するに…
補足 ただし、だって、なぜなら…
転换 され、では、ときに、なお、もっと…
接続詞の語構成
他の詞から転生したもの.
副詞から:なお、また、さらに
助詞から:で、と、でも、けれども、でも
動詞から:および、つまり
他の詞が合成してできたもの
ところが、ところで、ゆえに、ために、それで、それでも、それに、すると、だけれども
明日はあるいは雨が降るかもしれない(副詞) 野球あるいはテニスのどちらかの部に入りたい(接続詞)
先月病気に倒れた、それからずっと休んでいる。(代名詞+助詞) 私はうなぎが好きです,それからピフテキも好きです。(接统詞)
あれもおもしろいけれども、これのほうがもっとおもしろい(接続助詞) あれもおもしろい。けれども、これのほうがもっとおもしろい.(接统詞)
注意点
相位や文体によって極めて分化している。 句や文の連接部とに接続詞が現れる。「だから/ですから/でございますから」
語の認定が難しい.
接続しない--感動詞 独立語として文のはじめに.驚き、疑問、当感、詠嘆、観喜などの感情か、注意·制止·觀诱呼びかけ·広答などの意志を直接的に表現した語。感動詞の構文上の最も大生な特色はこれが「文相当の語」とも言われるように.单独で文を構成することができるということである。
感動詞の由来と認定
感動詞:感動詞は、もともと、表現者の感情がストレートに音声化したものである.eg.「おお、ああ、おや、まあ、ええ」 「さようなら」などの挨拶語、笑い声や泣き声、動物の鳴き声といった擬声語など「万歳わーい/ 起立/ジャン、ケン、ボン/くわばらくわばら」など"歓呼、歓声、命令、掛け声、呪いことば、呪文なども感動詞に入れることができる。舌打ち咳払い
感動詞の分類
用法による分類
单独で文として用いるもの. eg:はい、いいえ、やれやれ…
独立語文節として用いるもの. eg:おや、まあ、すはや…
意味による分類
感情をそのまま表すもの 喜悦、感嘆、驚き、恐れ、怒り、悲しみなどのム一トを示す。
呼びかけを表すもの. 他人の意見を求めたり、注意を引いたりするのを示すものある.
応答を表すもの 応答や相違を表すもの
感動詞の語構成
固有的なものが多く、他の詞から転生したものもある。
代名词から:これ、それ、あれ、どれ、何
形容詞から:よし
副詞から:いや、いやいや、そう、どうも
助词から:ね、ねえ、なあ
名詞から:くそっ、ちくしょう
注意点
感情をあらわに示す感動詞を記述的な文章の中で頻用することは.文章の格を落とし、低俗化させてしまう.
付属語
活用しない--助詞
格助詞
「格助詞」とは「格」即ち資格·関係を示す助詞のことである、主な格助詞は次のようなものがある。
接続助詞
接続助词は、事柄と事柄の間に因果や継起などの関係を認めて、それを話しての立場から表現したものである
と
反復的、恒常的
自然現象
習慣
機械の操作と结果
時間の前後
発現
たら(使用范围广)
特定的、一回的仮定、帰结の関係を表わす。
時間的に前後して起きた、継起関係を表わす。
発見
ば
恒常的に成り立つ関係を表わす.
ことわざ
一回的なことがらの仮定条件にも使えます。
S2の成立が望まれている
S2に「さえ」などを伴って、S2が成立するための最低条件を示す
なら
S1のことがらを仮定して、S2にそれに対する話し手の判断、命令、希望、意志など
聞き手の発言の内容を条件として、受けるときに使う。
活用する--助動詞
助詞と助動詞を「辞」という.「辞」,は「助辞」とも呼ばれる。单独で文節になり自立語に对して、成文節でない付属語の語群である. 日本語は、屈折語である英語のように、語形が著しく変化することもなければ、孤立語である中国語のように、語順に文法的機能を任せるといったものでもない。自立語に助辞がつくことによって、文法的機能が果たされる。日本語が膠着語である。 助辞の中で、活用のある語を「助動詞」、活用のない語を「助詞」とする。
文節論による文の構造 文節は、文節相互の結合関係により、その文中での働きに従って.言語、連用修飾語、述語.独立語、連体修飾語、並列語、補助語と名づけられている.
主語と述語の関係
桜の花が咲いた
連用修飾語と被修飾の関係
私は3年前から每日ラジオを聞いている
連体修飾と被修飾語の関係
こんなことを書いた手紙が 載っていた。
独立の関係
「よし、もう旅行はやめた。」「まあ!」
対等の関係
よく学び、よく游べ
補助と被補助の関係
こんなことを書いた手紙が載っていた
連文節論の導入
連文節論では.文は最終的にーつの連文節からなる。文節論ではいくつかの文節論がそれぞれ結合することによって文ができるのであるが、最終的に一つにまとまるというのではない
連体修飾被修飾の関係による問題点
連用修饰被修飾によって問题点
このように連用修飾語の中にも連体修飾語と同様に意味的なまとまりと文節や連文節による单位とは必ずしも一致しないものが出てくる.(即体现不出文節中的因果、条件等関係)
述語文節における問題点
桜の花が咲いた 并非是「咲く」自带的,不能表明其含义
文の構成要素
文を構成している要素を文の成分という.文の成分には、述語.連用修飾語、独立語を挙げることができる。
文の構造と種類
入子型構造
入子型構造の有效性
時枝文法では語を二分し、「桜の花が咲いた。」の場合なら「桜·花·咲い」を「詞」といい.「の、が、た」を辞と呼ぶ。
「桜の」が「花」のみにかかり、「桜の花」全体に「が」がつくという意味関係を構造の上でも的確に示すことに成就している。
並列関係や準体助詞の問題も、文節の考え方ではうまく説明できない。
桜の花が咲いた、木と花を植えよう。
時枝文法では(■)は「零記号の辞」と呼ぶ。文末が動詞终止形で終わっている場合でも,辞が存在するものとして統一的に指图する。古典語の場合は、「が」「を」などの格助詞が用いられない場合が多いため、その部分は零記号の辞となる。
連用修飾と格 N+格助詞
花子が一番美しい。 太郎が花を植える。
「一番」は述語「美しい」の程度を强めているにすぎず、あれば述語の内容がより具体的になるが、仮になくても文の成立に支撑はない。一方「花を」は述語「植える」という動作が成立するために必須の成分である.
前者を「(狭義の)連用修飾」(=状態·程度·情意概念中心) 後者を「格」(=事物概念中心) 「名詞+格助詞(が·に·を·など)の形式をとるものを「格」,それ以外の形式によるものを「(狭義の)連用修飾」
入子型構造の問題点
太郎が花子に本を届けた
「太郎が」「花子に」「本を」の三者がどういう序列でどのように「届け(る)」と関係していくのかという重要な点がまったくわからない。文末の助動詞「た」が文に統一性を与えているということだけでは、文の構造に解明できないのである。
太郎が花子に本を届けたらしいですよね.
このように、入子型構造で文の構造を説明するのには限界があるのだが、文節論では明らかにならない、文の意味的な構造をとらえる契機として重要なのである.
述語句の構造
車が走る
述語が動詞からなっている文を動詞述語文という
空が青い
述語が形容詞(イ形容詞と呼ぶことをある)からなる文を形容詞述語文という。
まわりは静かだ
形容詞述语文,形容動词(ナ形容词と呼ぶこともある)が述語となっている.これは形容動詞语幹に活用語尾「だ」が付いたものである。
知識が財産だ
述語が名詞からなっている文を名詞述語文という。名詞「財産」にいわゆる助動詞「だ」(これを「判定詞」と呼ぶんもいる)が付いたものなのである。
「名词」規定
「財産だ」の「财産」は活用がなく、いわゆる主語となることができる性質を持つ。「名詞」の定義として広く行われてきたものである。「静かだ」の「静か」は「静かはよい」とは言えない。「静かなのはよい」でなければならない。いわゆる主语となることができないのである。三の「静か」の用法を見ると.⑦静かな海.⑧静かに話す.⑨ここは静かだ.と用いられており、⑦は連体形、⑧は連用形、⑨は终止形である。すなわち、活用があるわけである。一方、「財産」は、⑩財産の分与。⑾财產にする.のように連体修飾語や連用修飾語となることができるが、(12)*財崔な手帳 (13)?財産に持っている.とは言えない。
文の種類
独立語文
単文:一つの節からできている文
複文:文のある部分が節でできている文(主語述語の関係が二组以上あるもの)
重文:对等に並ぶ節でできている文。
複文の種類と階層構造 複文とは、一つの文の中に述語が二回以上現れる文、別の言い方をすれば、節を二つ以上含んでいる文をいう。
複文
主節以外の節
对等節
並列節 二つ以上が对等の関係で結び付く節 (重文のよううに主節と対等なものはもちろん、そうでないものも含む)
從属節
副詞節 主節に從属し、主節をいろいろな意味で修飾する関係にある節 (意味的に、主節を連用修飾していると考えられる節).
A類:ながら、つつ、たり、まま.~て(同一主語)、~ず(同一主語):~連用形(同一主語)など
B類:~ば、~たら、~と、~とき、~ても、~てから、など
c類:~し、~から、~ので、~のに、~けれど、~が、~て(異主語)、~ず(異主語)、~連用形(異主語)など
A類<B類<C類<主節
連体修飾節 主節の一部として、名詞を修飾·限定している節.
名詞節 主節の一部として、全部で名詞相当の機能を果たしている節
独立節 主節から独立して、独立語相当に機能している節
主節
格
格
格:名詞が文中の述語句の中心となる動詞や形容詞、形容動詞などとどのような意味的関係にあるかを示す文法形式を、一般に格といろ.日本語では、この関係は主に格助詞によって示される.
eg:学生を先生が叱る.
この場合.格助詞「が」は名詞「先生」が動作動語「叱る」の主体であるという意味役割を担い、格助詞「を」は名詞「学生」が「叱る」動作の対象であるという意味役割を担っている。
eg:太郎が花子を殴った。 花子が太郎を殴った。
格には、「が」「を」「で」などの格助詞で表される「形としての格」と、「動作主」「对象」「場所」のような意味としての格」があると考えられる。形としての格を表層格,意味としての格を深層格ということもある.
深層格
道具:動作のための道具や手段を表す.
主格
動作主:動作の仕手を表す
対象:動作の影響の受け手を表す.
经験者:動作などの影響を感じる人を表す.
対格
対象:動作の影響の受け手を表す.
出どころ:動作の時間的、空間的出発点を表す.
経過域:人間などが通る経路を表す.
与格
場所:出来事や存在に関わる場所を表す.
相手:動作などが向かう对象である人を表す.
行走先:動作の時間的、空間的到達点を表す.
eg:昨日,公園で太郎が男の子を殴っていたよ。
「太郎が」や「男の子を」のように文が成立するための最低限必要な補語をその述語の必須補补(または項).「昨日」、「公園で」のように文が成立す好のに最低限必要であるとは言えない補語を副次補語という.
このように「殴る」という動詞はガ格とヲ格を共に必須補語として取るが、こうした、ある動詞が取る必須補語のリストをその動詞の格枠粗みという。 「殴る」の格枠組みは[殴る<が、を>]のように表される。[xx< >]
格粋組みの原理
a.その文に存在する
b.先行する文脈に存在する
C.発話の状况からわかる。
格粋組みの機能
「は」は格助詞の代行をするため、格助詞が「が」「を」のときは「がは」「をは」とはならず、「は」だけが残る。 「食べる」の格粋組みは[が<動作主>、を<对象>] 「は」は格助詞ではない.
格は助詞(格助詞)で表されるが、その種類は次の通りである。
格助詞の最も典型的な用法を示す
ガ格(主格)
A.ほとんどすベての述語の主語となり、一般にその述語の表す状態や動作の主体を示す. eg:これが私の学校です.
B.对象を示す eg:王さんがコーヒーが好きです。
ヲ格(対格)
A.一般的な用法は他動詞の目的語につき、その動作の対象を示すことである. eg:田中さんが窓を開けました。
B.出どころを示す. eg:王さんが教室を出た
C.移動動詞文で经過域を示す。 eg:飛行機が空を飛んでいます.
二格(与格)
A.相手を示す eg:先生がわたしに本をくださいました.
B.使役文•受身文で「二」はその文の動詞の表す動作の主体を示す。 eg:先生は学生に作文を書かせます.
C.存在文で存在の場所を示す eg:机の上にパソコンがあります.
D.移動動詞文で移動の目標を示す. eg:来年、日本に行きたいです.
E.変化動詞文で変化の結果を示す. eg:山田さんは、大学の先生になりました。
F.文が表す事柄の時点を示す eg:9時に授業が始まります.
ヘ格
行く先·相手を示す. eg:この電車は京都へ行く.
デ格
A.動詞の表す動作·事柄の生じる場所を示す. eg:本屋で本を買いました.
B.手段·道具·材料を示す eg:家から会社まで電車で30分かかります.
カラ格
物などを受け取る相手·出どころ·起点·材料·原因·動作や状態の始まる時を示す. eg:会員から会费を集めます.
ト格
A.对象関係文で对象格を示す. eg:王さんはアメリカ人と結婚しました。
B.共同格として動作を共にする相手を示す.==相手がいなくても、事柄はまだ成立できる. eg:先生が学生と一緒に食事をしています.
C.引用文を示す. eg:先生は「明日試験があります」と言いました.
ヨリ格
比較の基準·範囲の一方の端を示す. eg:僕は彼より背が高いです.
ゼロ格
eg:太郎はさっきご飯∮ 食べてたよ。 「ご飯」のように格助詞が脱落することがあるか、これは「格助詞の省略」であって「セロ格」ではない。
连用修飾
連用修飾
連用修飾:「修飾」という用語は、文法では「ものや事柄、動きなどがどんな様子かを、説明や限定等をして表現する」という意味で使われる。修飾には、動詞や形容詞、形容動詞、副詞、助動詞などの用言を修飾する連用修飾と、体言を修飾する連体修飾とがある。
ゆっくりおいしいコーヒーを味わう。
副詞「ゆっくり」は動詞「味わう」を修飾し、形容詞「おいしい」は名詞「コーヒー」を連体修飾する
ゆっくりおいしくコーヒーを味わう。
副詞「ゆっくり」は動詞「味わう」を修飾し、形容詞「おいしく」は名詞「味わう」を連用修飾する
連用修飾の基本的なパタン
連用修飾は述語の用言だけを修飾するわけではない
A 述語の用言(動詞、形容詞、形容動詞、用言 +助動詞)を修飾する。 eg:大変 難しい。
B すでに連用修飾している用言をさらに修飾する。 eg:とでも静かに歩く。
C連用修飾+述語全体を修飾する。 eg:一生懸命静かに歩く。
D連体修飾をしている用言を、さらに修飾する。 eg:とても静かな、歩き方
従属節による連用修飾
連用修飾は単独の語でなされるとはかぎらない。
eg:徹夜をして、とても疲れた。 「徹夜をして」は「とても疲れた」の原因と して連用修飾していると考えることができる。このことは「徹夜で」と格形式を使って言い換えられることからも明らかである。
eg:頭が痛いので、学校を休む。 頭が痛いので」が同様に「休む」を修飾しているととらえられるが、この場合も格形式「頭痛で学校を休む」と言い換えが可能である。
従属節による連用修飾には、条件·原因·理由·付帯状况などを表すものなど、種類が多い。
A 動きの様態を表す連用修飾
eg:雨が しとしと 降っている。 日本語の場合、アジアの他の言語と似てオノマトペ(擬音語、擬態語)など動きの様態を表す語が多い。このようなオノマトペを様態副詞と呼ぶこともある
B 動きの結果を表す連用修飾
eg:a、壁にペンキをべたべたと塗る。 b.壁がペンキでベたべたになる。 「副詞+にンと」の場合、様態を表す時は「と」が、結果を表す時は「に」が比較的現れる。
連用修飾と連体修飾 日本語の連用修飾と連体修飾は、ことに形容詞、形容動詞および数量詞の場合、近い関係にある。
eg:教室に先生が三人いる。 教室に三人の先生がいる。
「三人」は「いる」を連用修飾していると言えるが、同時に「先生がいる」こと全体を修飾しているとも考えられる。三人先生がいる。と言い換えられることからもわかる。 「三人の」が「先生」を直接連体修飾している点である。そしておそらく)大勢のなかからの三人であるのに対し、他の先生を考慮に入れずにとらえた三人であるという違いもある
eg:先生が三人いるだけだった。 三人の先生がいるだけだった。
「だけ」の意味に支えられて、両者とも他の人々の存在を予想した上での「先生三人」となるために、意味的にかなり近づいてくる。
a.大きく名前を書く。 *b.大きい名前を書く。
そのためbは非文となる。つまり、連体修飾は比喻表現などを除き、実体概念として存在する物についてしかいうことができないわけである。
a.彼は大きく肩をまわした。 b.彼は大きい肩をまわした。
典型的な連用と連体のペアだと言える。すなわち、aでは「まわす」が結果を伴う動詞ではないため、「大きく」は「まわし方」のみを修飾し、「肩」の大きさとは関係がない。このことは「小さな肩を大きくまわす」と言えることからもわかる。
連体修飾
連体修飾
連体修飾 修飾関係のうち、体言の概念内容を説明·限定するのが連体修飾である。
a体言+「の」
「私の本」「図書館の本」「江戸時代の本」
b 連体詞
「ある本」「この本」「あらゆる本」
c 形容詞の連体形
「難しい本」「重い本」「なつかしい本」
d 形容動詞の連体形
「好きな本」「貴重な本」「専門的な本」
e 動詞の連体形
「読む本」「借りる本」「違う本」
f動詞+助動詞の連体形
「読みたい本」「読んだ本」「読みたかった本」
連体修飾と連用修飾
③ a.深い穴を掘った。b.穴を深く掘った。 ④ a.深い穴を埋めた。? b. 穴を深く埋めた。
③のa、bは意味的にかなり近い。ところが、述語を変えただけで、③の場合は、「掘った」結果として「穴」ができるという関係にあるため、動作の結果生み出された対象が「深い穴」であることと、「穴を掘った」動作そのものが「深く」にまで及ぶものであることとがほとんど同じ意味になる。生産物(モノ)の形容と生産する過程である動作の形容とが意味的に重なってくるのである。
④bはやや不自然になってしまう。「穴」と「掘った」の意味的関係「穴」と「埋めた」の意味的関係に差があるからである。④では、「埋めた」結果として「穴」ができるのではなく、もともと存在する「穴」を「埋めた」ことになるため、a「深い穴」を(浅くか深くかは不明だが)
連体修饰節
a、山田さんは、ギターを弾く少年に声をかけた。 b、山田さんは、ギターを弾く姿がとても素敵だ。
aは、もともと格成分として文の内側に存在していたものを抜き出し、格助詞を除いた名詞だけを文の最後(被修飾語の位置)に置くことによってできた連体修飾節である。
bの被修飾語はもともとの文には存在せず、文の外側から新たに付加されたものと考えられる。このようなタイプの連体修飾を「外の関係の連体修飾」と呼ぶ。
内の関係の連体修飾節 内の関係の連体修飾節では、被修飾語を元の文の格成分に戻すことができる。
eg:a卒業生が b先生に c花束を 贈った。
「が」「を」についても、動作の主体や対象といった中心的な用法の場合ならすべてが可能である。また、「に」の<相手や場所>、「で」の<道具場所>、「から」の<相手>、「と」の<対称関係にある相手>などの用法についても連体修飾は可能と言えるが、その他の用法になると判断の難しいものが増えてくるようである。
分類
制限的な連体修飾節
一般的に、動物、図書館、本、人などの普通名詞が被修飾語になる
非制限的な連体修飾節
固有名詞が被修飾になるのは一般的に非制限的連体修飾語だ
既に分かっている名詞句に情報を付加的に与える用法
連体修飾節
内の関係
制限的
非制限的
外の関係
内容節
連体修飾節が被修飾語の内容を説明しているタイプを「内容節」と呼ぶ。
「意見、うわき、考え、訴え、命令、など、「という」を用いたほうが自然である.
「仕事、经験、事件、事故、特徴、性格」.「という」を用いても用いなくてもどちらでもかまわない。
「音、味、におい、痛み、写真、絵」など感覚や知覚の内容を連体修飾節が表す場合、「という」は使えない。
相対節
因果関係の基準(原因)にしろ時間·空間の基準にしろ、連体修飾節と被修飾語との間には、ある基凖点から相対的に位置付けられる関係(相対関係)が認められるため、このタイプを「相対節」と呼ばれる。
名詞節
連体助詞の「の」や形式名詞の「こと·ところ」を被修飾語とする.連体修飾節もある. 「の·こと·ところ」までを含めた全体が体言相当であり、格助词を伴って文の成分として機能している.
数量詞
a、20段の階段をのぼった。 b、階段を20段のぼった。
aでは、階段の総数が20段であり、その20段全てをのぼったという「全体量解釈」が優勢なのに対し.bでは階段の総数が20段以上あり.そのうち20段だけのぼったという「部分量解釈」が優勢になる。
ヴォイス
「ヴォイス」(「態」)とは
「ヴォイス」 動詞と関係する(二つ以上の)名詞の、どれを主格上立てるかによって動詞の形態が変えること
受動態 被動作主体(動作対象)の側に焦点を当てた表現である。一般に、「XがYにV(ら)れる」という文が「Yがある動作·行為(V)をし、Xがその影響を受ける」という意味を表すとき、その構文を受身「受動」文と呼ぶ。
直接受身と間接受身
直接受身
a. 出来事の中に要素が二つ存在する。
b.影響の受け手は出来事の中に存在する。
直接受動文と能動文は客観的意味においては同じであるが、このことを直接受動文は対応する能動文を持つと言い、対応する能動文を持つ受身を直接受身という。直接受身になれるのは要素を二つ持つ動詞( = 他動詞)に限られることがわかる。
間接受身
間接受身における「影響」は通常「迷惑」である。
a 共通点:主語が影響の受け手である。
b相違点:影響の受け手は直接受身では出来事の中にいるが、間接受身では出来事の外にいる。
中間的受身
中間的な受身が可能なのは、対応する能動文が「XがYのAをV」という構造で、Aが身体部分、持ち物、親族、知人などを表す名詞の場合に限られる。
受身の機能
対応する能動文の動作主を不問に付す機能
eg.2月8日に入学試験を行いました。===入学試験は2月8日に行われました。
これは受動化が動作主を目立たなくする (被动态可无主语)
影響の受け手の方が影響の与え手より身近であることを表す機能
eg:クラスメートが先生に叱られた。
私(話し手)> 私(話し手)の親族·知人 > 第三者>もの(受影响者与本人更贴近)
従属節の主語を主節の主語と統一する機能
a.先生が太郎を叱った。b.太郎は泣いた。 ===先生に叱られて、太郎は泣いた。
两个主语统一
迷惑な気持ちを表す機能
私は友達におもちゃを壊された。 私は友達におもちゃを直された。
「友達がおもちゃを壊した」ということを迷惑という気持ちで話し手と結びつけるのが間接受身の機能なのである。 「直す」のような恩恵的な意味を表す動詞とともに使っても迷惑な気持ち(「ありがた迷惑」)を表すことになる。
恩恵を表すために「 ~てもらう」文を使う必要がある。
使役態 「先生が学生を立たせる。」は使役態の文であるが、使役態というのは、その表現の中に含まれる事態(学生が立つ)を使役の主体(使役者·先生)が引き起こしたということを表すものである。
使役文の構造と意味
a.母は妹を買い物に行かせた。 b.妹は買い物に行った。
aでは動作を引き起こす人と動作をする人が異なるという点にある。aの動作主は主語の「母」ではなく、「妹」であり、母は出来事の外にいて出来事を引き起こす立場にある。
使役文と間接受動文
共通点:主語は動作主ではなく、出来事の外にいる。
相違点:主語は使役では影響の与え手だが、間接受け身では影響の受け手である。使役文の表わす意味は強制的な使役と許可·許容の使役の二つに分けられる。
使役文と格
動詞が他動詞の場合は必ず二格が使われる。
私は嫌がる息子をプールで泳がせた。 (泳ぎたいというので)私は息子にプールで泳がせた。
非意志的自動詞の場合は必ずヲ格が使われる。
王さんはよく冷蔵庫で野荣を腐らせる。
可能態 可能態の表す意味には、その動作を行なう能力があるという意味(能力可能)と、その動作が行える状况にあるという意味(状况可能·環境可能)とがある。
見える(自发态)
目の前に現れた出来事そのまま伝える場合.
見られる(可能)
有目的性的
聞こえる(自发)
自然而然
聞ける(可能)
テレビ番組や試合、演奏など意識的に注意を向ける場合には.可能态を用いる。
受動態·使役態と授受表現
花子が一郎にほめられた。(受動態) 花子が一郎にほめてもらった。(授受表現)
両方は文法的、意味的な共通性がある。ただし、授受の表現の場合、特に補助動詞の場合には、物の授受というだけではなく、そこに恩恵の授受が加わることになるため、特に「「私が」ほめてもらった」場合には、そこに「ありがたい」「嬉しい」といった感謝や喜びのニュアンスが加わることになる。一方、受動態にはそういうニュアンスはない。
花子が一郎に本を買わせる。 花子が一郎に本を買ってもらう。
両方の意味的な違いも恩恵感の有無に関係している。「一郎に本を買ってもらう」は一郎に依頼する表現で、恩恵感があるが、「一郎に本を買わせる」は一郎に強制的に買う動作をさせ、あるいは買う動作の許可を出すというような意味
「やる/あげる」と「くれる」
a.私が 花子に本をあげた。 b.花子が私に本をくれた。
a文は「主語 =一人称、目的語 =三人称」の、b文は「主語 =三人称、目的語 =一人称」の場合であるから、「視点」は「やる/あげる」では主語に、「くれる」では目的語にある。
「やる/あげる」も「くれる」も、「与え手」を「主語」に、「受け手」を「目的語」にすることがわかる。 「もらう」では「受け手=主語、与え手=目的語」となる。
a田中とんが私の妹に本を買ってくれた。 B、私の妹が田中さんに本を買ってくれた.非文
「視点」の定義によれば、話し手の感心は何処にあるか、話し手がどの要素に身近いなのかということは視点によって提示する、つまり、b文の場合では、視点は「私の妹」であるはずが、授受動言詞「やる/もらう」の視点は主語(影響の受け手)の「田中さん」であるので.両者は統一できないから、非文となった。
テンス
テンス
テンス 発話時を基準として、ある出来事が現在起こっているのか、過去に起こったのか、未来に起こるのか、といった時間的位置の相違を表し分ける文法的カテゴリーのことである。
主節の中のタ形とル形
タ形には大きく分けて二つの用法があるが、主節において最も一般的な意味は過去である。 eg:火事が起こった。
タ形が過去を表すほかに完了という意味も表す。「完了」というのは基準となる時点以前に動作·出来事が終っているということを表すものである。
過去は発話時以前に出来事が起こったことを表すので、発話時と出来事が起こった時点を表すものだけである。完了は基凖時以前に出来事が終ったことを表すので、基準時(現在の場合は発話時)と出来事を表すものの他に「以前」を表すものである。
過去と(現在)完了の違いがはっきりするのは否定の場合である。先ず、過去の場合は「 ~(では)なかった」「 ~ ませんでした、~(く/では)ありませんでした」という形が使われる。一方、完了の場合は「~ていない、~ていません」という形が使われる。
通常の過去や完了とはやや異なる意味のタ形がある。
「想起(思い出し)と言われるが、発話時以前に一度認識があって、それを発話時に思い出すという場合であり、最初の認識があった時点(過去)を表している。
「発見」の場合であるが、この場合の発見はまったく初めてのものではなく、それまで探していたもの、なくしたと思っていたものを再発見したということ
用法总结
過去
完了
仮の実現
反実仮想
発見、想起
確認
命令
決意
状態
ル形は、非過去(過去ではない)という点で共通しているものの、テンスの観点から二つのグループに分けられる。
未来 これは未来を表す「まもなく」のような副詞は付け加えられるのに対し、現在を表わす「現在」のような副詞は付け加えられないことから分かる。
現在 これは「現在」は付け加えられるのに対し、「間もなく」は付け加えれられないことから分かる。
A.動的述語のル形は未来を表わす。 B.静的述語のル形は現在を表わす。 動的述語の場合、現在を表わすにはテイル形を用いる必要がある。
a.山田さんはもうすぐご飯を食べる。 b.山田さんは今、ご飯を食べている。 一般的な出来事を述べる場合である。
補充
いろいろなムードの「タ」 モダリティ,形式の夕形は反事实を表すことが多い.
期待、予想の実視
eg:あ、バスが来た.
差し迫った(ぞんざいな)要求.命令、决意等を表す.
eg.さあ、買った、買った。
過去に聞いたこと,または知っていたことを忘れていて.それを思い出すという再認識を表す。
eg.ああ、そうだ.明日は試験だった。 この用法は.状態性の述語に限られており、動作·出来事の動詞の場合は、「~のだった」のようにしなければならない。
「~ただろう」の缩約
eg.早く言ってくれればよっかた(のに) このような使い方では、いつも先行する節に条件を表す「タラ」「レバ」などがあることが必要である.
過ぎたことに対する現在の気持ち、感情
eg.残念でしたね。
ほかに、eg. a.彼はパーティーに来るはずたった。 b.大統領は辞識べきだった。
パーテーに来なかったということを述べている。 時期は過去だが、その判断をしているのは発話時である。
従属節の中のタ形とル形(先看主格)
[越前海岸で自殺した]女性はタクシーでそこへ行った。
a主節と従属節(名詞修飾節を含む)が同じ時制形式(ル形ール形、タ形ータ形)であるとき、従属節のテンスは発話時との時間的前後関係で決まる(=従属節のテンスも絶対テンスになる)。 b主節と従属節(名詞修飾節を含む)が異なる時制形式(ル形ータ形、タ形ール形)であるとき、従属節のテンスは主節時との時間的前後関係で決まる(=従属節のテンスは相対テンスである)。
パリに行ったとき、カバンを買った
パリに行ったとき、カバンを買おう/買うつもりだ。
パリに行くとき、カバンを買った。
パリに行くとき、カバンを買おう·買うつもりだ。
「着る、かぶる、(メガネ)をかける」などの装着に関する動詞や(きれいな目を)する」などの身体の性質を表す動詞. 「腐るなどの変化動詞を名詞修飾表現で使った場合、夕形とテイル形の違いがなくなる。 名詞修飾表現の述語が静的述語の場合はル形もタ形を使えるが、意味が異なる場合もある.
アスペクト
アスペクト
アスペクト 一般的には「ある動的現象を一つの過程のどの局面にあるものとして捉えるかに関わる動詞の形態、あるいは使い方をいう」とされている。
「テイル」の意味
状態相のアスペクト
既然態 以前起こった動作·作用の結果がまだ残存しているという状態を表すものである。
eg:雪が積もっている。
進行態 ある動作·作用がそれ以前から始まっており、その時も継続中であり、さらにそれが後にまで持ち越されるべきことを表す言い方である。
eg:田中さんは本を読んでいる。
反復進行想 ある動作·作用が繰り返し行われていることを表すものである。
eg:中村さんは毎朝新聞を読んでいる。
将然態 ある動作·作用がまだ起こらないが、起こる前の状態にあることを表す ものである。
eg:本を読もうとしている。
単純状態態 動作·作用の起こりにまったく無関係で、状態そのもの、形容詞的な意味を表すものである。
eg:この道は曲がっている。
動作相のアスペクト
終結態 動作·作用が完全に行われることを表すものである。「~ 終わる、~ 終える、~ きる、~上げる、~抜く、~遂げる」などがある。
eg:一冊の本を5分で読んでしまう。
既現態 その動作·作用がかりそめでなく、本当に行われることを表すものである。
eg:死んでしまう。
始動態 動作·作用が始まることを表すものである。「 ~だす、~ かける」などがある。
eg:降り始める。
将現態 その寸前の状態に達することを表すもの。瞬間動詞+「かける」で表される。
eg:死にかける。
単純動作態 単に動作·作用を表すだけのものである。
eg:死ぬ。
継続態 動作·作用がある時間継続して行われることを表すものである。
eg:3先刻から書き続けている。
意味用法
動作の继続
習慣
職業
結果残存(状態)
単なる状態
完了
経験
記録
アスペクトとテンスの関係
アスペクトの観点からすると、ル形は時間の流れの中で出来事を「一つのまとまり」としてとらえ、テイル形は出来事を時間の流れに沿った形で「継続している動き」としてとらえていると言える。
タ形とテイタ形の違いは出来事が完結しているか(タ形)、完結していないか(テイタ形)という点にあるといえる。「完結/未完結」は出来事を点的に(一つのまとまりと)捉えるか、線的に(広がりを持ったものと)捉えるかの違いが見られるのである。
モダリティ
モダリティ
モダリティ 文の表現主体(話し手·書き手)の心的態度を表す文法的カテゴリーを「モダリティ」という。
モダリティは命題の内容に関わる話し手の捉え方を表す対事的モダリティと、聞き手に対する話し手の態度を表す対人的モダリティに分かれる。
対事的モダリティ
当為的モダリティ
当為的モダリティは命題の内容を、義務的、当為的に捉える話し手の気持ちを表すもので、「べきだ、ものだ、ことだ」のように「~だ」で終わるものと、「 ~ しなければならない、~なくてもよい」のように否定を含むものがある。
eg:お金というのはすぐなくなるものだ。
認識モダリティ
認識モダリティは命題の真偽(正しいかどうか)に対する話し手の捉え方を表すものである。
空が晴れる。(断定)
空が晴れる/だろう/と思う(推量)
話し手の想像上のこととして述べるものであるから、これを推量という。推量を表す形式には「だろう·でしょう」と「と思う」があるが、実際の話し言葉で「だろう·でしょう」が推量の意味で使われることはあまり多くない。
空が晴れるかもしれない。(可能性)
「空が晴れる」という命題を可能性があるものとして述べるものである。特徴は「 ~ かもしれないし、~ ないかもしれない」という形で肯定と否定を並べて表現できるところにある。
空が晴れる|はずだ/にちがい|。(確信)
命題を確実に起こるもの(確信があるもの)として述べる表現である。「はずだ」はそのように考えるに十分な根拠があるということを述べる表現である。「にちがいない」も「はすだ」とよく似た意味を表すが、ただし「にちがいない」は第一印象に基づく独断的な確信を表せる話し手の記憶では確かだが、実際はそうではないということを表す場合には「にちがいない」は使いにくくなる。
空が晴れる|ようだ/らしい/そうだ!。(証拠)
主張するに足る証拠があるということを述べるものである。他者からの伝聞を証拠とする表現であるため、間接的な感じがする。証拠の場合よりも切迫性がある表現である。
空が晴れ(そうだ)。(兆候)
確実だと思えるような兆候が存在することを述べるものである。証拠の場合よりも切迫性がある表現である。
無標の形式
文法カテゴリーにかかわる形態を持たない形式
有標の形式
文法的カテゴリーの属する形態を持つ形式
対人的モダリティ 命題の内容に対する話し手の捉え方を表すものである。この聞き手に対するモダリティを対人的モダリティという。
働きかけ:命令と勘誘がある。
表出:意思と願望がある。
問いかけ:判断の問いかけと意向の問いかけがある。
述べ立て:現象文と判断文がある。
「のだ」
疑問文と否定文における「のだ」
前提を持つ疑問文では「のだ」が使われ、そうでない疑問文では使われない。
疑問文が前提を持つのは次の場合である。
a疑問語疑問文の場合
b 必須補語以外の要素を含んでいる場合
c 文中の要素が音声的に強調されている場合
否定文と「のだ」
「のだ」は肯定文でよく使われるが、実は否定文でも使われる。
A:王さんはこのパソコンを買ったんですか。 王:いいえ、私はこのパソコンを買ったんじゃありません。 (あのパソコンを買ったんです)
A:王さんはこのパソコンを買ったんですか。 王:いいえ、私はこのパソコンを買ったんじゃありません。 (借りたんです)
関連づけの「のだ」
先行文脈と結びつける用法には次のようなものがある。
QがPの理由を説明している場合、言い換えると、PとQの間に「P。それはどうしてかというとQ」という関係が成り立つ場合である。この場合は「のだ」を「からだ」に置き換えられる。
a昨日は学校を休みました。熱があったんです。
QがPの言い換えである場合である。この場合PとQの間に「P。それは言い換えるとQ」という関係が成り立つ。
昨日大学を卒業した。今日からは学生ではないのだ。
状况と結びつける用法には二つの種類がある。
状况に対する話し手の解釈を表すものである。
(朝、道が漏れているのを見て)昨夜雨が降ったんだ。
「発見」の用法である。
なるほど、このポタンを押すんだ。
認識のあり方に関わる「のだ」
前で「発見」に関わる「のだ」についてみたが、この用法には興味深い点がある。
a.明日会議があるんだ。 b.明日会議があるんだった。
a,bは共に発見を表すが、認識のあり方は異なる。つまり、aは(掲示などで)「明日会議があること」を発話時に初めて認識した場合なのに対し、bは発話時以前に「明日会議があること」を知っていたが、忘れていたのを発話時に思い出した(=再発見した)ことを表す。
「は」
主題と「は」
私は田中といいます。
「AはB」のBの部分が、Aに関する説明になっていることだと考えられる。「は」によって「私」をその文の主題、テーマとしてとりたてて示し、以下にそれについての叙述を行っていくという構文、つまり「主題+説明」という形の構文。
「阿部さんが校庭を走っている。」
ただ眼前に展開中の事象をそのまま描写したも
「は」の対比用法
これ以上速くは走れません。
「対比」というのはおおよそ、「Aはこうだが、Bは ~」というような、同類の他のモノ·コトの場合を問題にする形で、ある要素をとりたてて示す機能を指している。ただし、「Aは ~ 、Bは ~」と常に二つの要素が明示されている必要はなく、比べられるモノ·コトが暗示される場合も含まれる。
「は」の係助詞性
田中さんは行くなら、行きません。
「田中さんは」とした結果、これらは直後の述語との関係構成に収まりきらずに、文未の述語と結び付いてしまったのである。格助詞「が」の場合は、どれもその上接名詞を、すぐ後の「行く」の動詞の表す動作の主体として関係付けることでその働きを終えるから、文末の「行きません」の主格は「が」で示された以外の、例えば話し手自身などと理解されてしまう。
a.花子さんは結婚したら、仕事をやめるそうだ。 b.花子さんが結婚したら、仕事をやめるそうだ。
aでは、「仕事をやめる」なのは「花子さん」だと解釈される。「結婚する」のも「仕事をやめる」のも「花子さん」ということになる。 bでは、「仕事をやめる」なのは、例えば「花子さんの父親」など、誰か別の人ということになってくる。
情報伝達と「は」
私は山田です。 私が山田です。
は:「既に知られている古い情報(として扱われる情報)」を「旧情報」あるいは「既知の情報」 が:「まだ知られていない新しい情報(として扱われる情報)」を「新情報」あるいは「未知の情報」
談話とテキスト
「言葉の奥にある真意」
言葉が実際にどのような意図で発せられているかということを考えていくと、文字通りの解釈ではなく、そこから何かの推理を働かせなければならないことが多い。
「君、うるさいよ。」
質:うそや証拠のないことは言わない。
量:当面必要な情報を提供する。必要以上には提供しない。
関連性:関連性のあることをいう。
様態:はっきりと明確にいう。短く順序よく、暧昧さを避ける。
日本語の特色
世界の中の日本語
孤立語
孤立語 中国語、特に古典中国語のように、単語は全く語形変化をせず、単語は実質的意味のみを示し、互いに孤立的に配列され、文法的機能は語順によって示されるような言語である。
中国語の「我表扬她」(私は彼女を褒める)、「她表扬我」(彼女は私を褒める)では、どちらがどちらを褒めるかは、語順によってのみ区別される。
屈折語
屈折語 単語の実質的意味を表わす部分と文法的意味を表わす部分とが、分離できないほどに融合して、単語そのものが、文中における他の部分に対する文法的関係をも表わし、さらに、その語形変化(屈折)によって、種々の文法的機能を果たす言語である。
膠着語
膠着語 実質的な意味を表わす単語(あるいは語幹)に、文法的意味を持つ要素(接辞または単語と認められる形式)が接合される言語をいう。両者の切れ目は明白で、その接合·分離が自由に行なわれる。
「私が彼女を褒める」「彼女が私を褒める」
抱合語
抱合語 文を構成するすべての要素が密接に結合して一つの全体をなし、そのまま文全体が一語に対応する構造を持った言語をいう。
日本語の特色
A 音韻の面
①音節の構造が開音節構造である。(撥音節と促音節という二つの特殊な音節を除くと、すべて開音節となる。)
②音節の最初にr音で始まる語がなく、また子音が二つ(二重子音)並ばない。
③音節の数が少ない。日本語は111(撥音節、促音節、長音節を加えた数)であるが、中国語は411もある。
④アクセントは高さアクセントで、強さアクセントを持たない。
B 語彙の面
①音節の種類の少なさから同音異義語が多い。
②擬声語·擬態語およびそれらを語源とする語が多い。
③魚·稲作関係の語彙及び木·雨の名などが豊富だが、身体部位·家畜·鉱物·星の名などが少ない。
C文法の面
①文の切れ目が明確である。
②体言には、性·数·格の制約がない。
③指示代名詞は、コソアド体系を備えている。
④数詞は数えられる対象によって語彙を変える。
⑤用言には活用があり、この活用は一定様式の形態をとる。
⑥助詞は英語などの名詞の格変化·従属接続詞·一部の副詞の働きをつ とめるほかに、前置詞の役目をする。
⑦修飾語は被修飾語に先行する。
D文字の面
文字組織は複雑で、漢字、平仮名、カタカナ、ローマ字、アラビア数字などを混用している。
E その他
また、条件の違いによって、いろいろ異なった体系=位相(男性語と女性語、幼児語と老人語、雅語と俗語、一般語と特殊語、共通語と方言など)に分かれる。